冷え性に対する鍼灸施術
女性に覆い症状として冷え性があります。女性の2人に1人は冷え性だとも…ここでは冷え性に対する鍼灸施術を紹介します。
「血の道」という言葉はお聞きになったことはあるかと思いますが、この「血の道」を整えることが冷え性改善の基本となります。東洋医学においては、「血」の流れが悪いこと=滞りを“U血(おけつ)”と呼びますが、東洋医学を学んだ者でないとなかなかわかりづらいので、ここでは方法だけを紹介します。
まず、足の内くるぶしの上、指4本分のところにある「三陰交(サンインコウ)」というツボですが、このツボは冷え性や婦人科疾患の特効穴としてとても有名で、このツボを基本にいくつかのツボを選び、鍼やお灸を施します。
鍼は他のページでも書いていますが、ほとんど痛くはありません。またお灸も熱くはなく、とても穏やかな暖かさです。
次に行なうのが腹部や腰部に行なう鍼灸施術です。冷え性の方はお腹や腰、臀部が必ずと言っていいほど冷えています。特に効果的なのはお灸で、これらの部位にお灸を施すことによってお腹と腰の両面から腹腔内を温めます。
これは
「本治法と標治法」
でも書いている、どちらかと言えば標治法に属するでしょう。この前段階として本治法(全身調整)を行なうとより効果的となります。全身調整は、脳下垂体にも良い影響を与え、ホルモンの分泌を活発にします。
冷え性は、特に女性の方には「月経不順」や「月経前症候群(pms)」、「不妊」などの原因となります。全身の状態が良くなり、ホルモンの分泌も活発となって、更に「血の道」が整い、冷え性が改善されると、月経が整い、pms症状も改善され、子宮や子宮内膜の状態も良くなって、受精後に着床しやすくなるというわけです。
また、冷え性は女性だけに限ったものではありません。ご家庭でも行なえるように灸のやり方も指導致します。
食生活も重要です。
体を冷やす食べ物:
水、酢、牛乳、ビール、ウイスキー、コーラ、ジュース、生野菜サラダ、刺身
バナナ、パイナップル、みかん、レモン、メロン、トマト、キュウリ、スイカ、コーヒー、緑茶
白砂糖、化学調味料、化学薬品
パン、バター、マヨネーズ、クリーム
上記が体を冷やすと言われている食べ物ですが、これらを食べてはいけないということではありません。便秘対策として毎朝冷たい水を飲んでいル方などもおられるでしょうし、あまり食べ過ぎるとせっかく温まった体も冷やしてしまうということを忘れないようにする程度で十分です。
体を温める食べ物:
ごぼう、にんじん、レンコン、ねぎ、たまねぎ、山芋などの根菜類
赤身の肉、卵、チーズ、魚、魚介類などの動物食品
赤ワイン、和菓子、黒砂糖、紅茶、ニラなどの色の濃い食品
りんご、さくらんぼ、ぶどう、プルーンなどの北方産の果物
味噌、しょうゆ、明太子、ちりめんじゃこ、漬物、佃煮などの塩気のあるもの
これらもまた、沢山食べれば良いというものではありません。バランスの取れた食事を腹八分…・ということが健康な食生活の基本です。
島川鍼灸院のTOPページへ戻る
以下は広告です。