冬はなぜ太る?


体温維持のために脂肪が蓄積されやすい:
 寒さから身を守るために、体は本能的に脂肪を蓄積しようとする、それが「冬」なのです。

気温が低くなると、体温も下がります。体温を維持、上昇させるためにはエネルギーが必要ですが、その主なエネルギー源となるのが脂肪です。

つまり冬は、私たちの体が寒さに備えるために、本能的に脂肪を貯めこみやすい状態になるのです。にもかかわらず、現代社会の住環境では暖房が完備され、防寒服も発達しているため、体温維持のために脂肪をエネルギーとして消費する機会も減少しているのです。

 また、冬は脂肪が分解されにくい季節でもあります。脂肪分解酵素であるリパーゼは低温では働きにくいため、寒い冬には脂肪代謝が円滑におこなわれず、結果として脂肪はさらに蓄積されていくのです。 

むくみが冬太りに拍車をかける:
 冬は脂肪が蓄積されるだけでなく、手足が冷えたり、むくんだりすることが多い季節。実は、むくみも体を重く感じさせる原因の1つなのです。

体内の血液やリンパ液などの水分は心臓から末端部に送り出され、静脈を通って心臓に戻ります。このとき末端の手足では、静脈周辺の筋肉が伸縮してポンプの働きをし、血液を心臓に向かって押し上げます。

一日中立ちっぱなしでいると、夕方にはふくらはぎがぱんぱんに張って、脚がだるくなるのは、同じ姿勢を続けることで血液循環が悪くなり、脚に余分な水分や老廃物がたまることが原因です。

同様に、運動不足で一日中ゴロゴロしがちな冬にも、筋肉の収縮の頻度が落ちてポンプの働きがにぶくなり、むくみが起こりやすいのです。

手足がむくむと体が重く感じられ、さらに運動量が減少。ますます冬太りに拍車がかかります。

 動物としての生理的リズムで、冬に増えてもいい体重は1〜2kgまでです。冬太り対策には、暴飲暴食に注意して、暖房や厚着はほどほどに。また、ウォーキングなどの有酸素運動や食事、入浴などで体温を高め、
*脂肪分解酵素リパーゼの働きを活性化させること
*血行をよくしてむくみを解消すること
がポイントです。

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