坐骨神経痛に対する鍼灸施術


☆座骨神経痛とは…

2本の座骨神経は体内で最も太く長い神経で、手の指ほどの太さがあります。座骨神経は体の左右でそれぞれ脊椎の下部から出て、股関節の後ろを通り臀部から膝の裏側へと続き、膝の裏側で数本に枝分かれして、さらに足へと下行していきます。

座骨神経が締めつけられたり、炎症が起きたり、損傷すると、痛み(座骨神経痛)が起こり、座骨神経に沿って足まで広がっていきます。

座骨神経痛は腰の痛みがある人の約5%に診られ、原因がまったくわからない場合もあります。判明している原因には、椎間板ヘルニア、変形性関節症による骨の不規則な突出、靭帯のねんざによる腫れなどがあります。まれに脊椎管狭窄症、パジェット病、糖尿病による神経の損傷(糖尿病性神経障害)、腫瘍、血栓などから座骨神経痛が起こることもあり、もともと座骨神経痛を起こしやすい人もいるとみられます。

座骨神経痛は、通常は左右どちらか一方に起こり、チクチクとしびれる感覚、しつこい痛み、うずくような痛みを起こし、脚または足のしびれを感じます。この痛みは歩いたり、走ったり、階段を上ったり、脚を伸ばすと悪化し、背中を曲げるか座ると和らぎます。

痛みは自然に消えることも少なくなく、安静にして、寝るときには硬めのマットレスを使用し、市販の非ステロイド性抗炎症薬を服用したり、お風呂やホットタオル・使い捨てカイロなどで温めたり、鎮痛効果のある湿布を貼るなどすればそれだけでも十分な治療効果が得られます。

膝を曲げ、膝の間に枕をはさんで横向きで寝ると、痛みが和らぎます。ウオーミングアップの後、軽くハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)のストレッチ(神経伸展法)をするのも効果があります。

当院では主に低周波鍼通電療法を行ない鎮痛を図ります。椎間板ヘルニアなど、もともとある病気を治すことはできませんが鎮痛は十分に可能です。長期的に鎮痛剤を服用すると胃の内壁を傷めますので、お薬の服用に抵抗がある人には良い方法です。

お薬は嫌だ、原因がよくわからない、手術するほどでもない、手術しても回復が見込めないなど、様々な理由で保存的治療(病気と上手く付き合っていく)を選択される方は大変多く、整形外科のリハビリ室は常に混雑しています。

当院はお一人お一人に対して個別に施術をいたしますので予約や電話確認をしていただければ待ち時間も少なく、通院が煩わしくなることもありません。また、低周波鍼通電療法は坐骨神経痛だけに限った施術法ではなく、各種の神経痛、逆に筋麻痺・知覚鈍麻といったものやその他多くの疾患に対しても有効です。状況によっては健康保険も使えます。

尚、病気と上手く付き合っていくということは施術に頼りっぱなしになるのではなく、ご自身でも腹筋や腰背筋の強化を図るなどの“腰痛・神経痛克服のための基本的なこと”を欠かさず行なうことでもあります。運動法は当ページでも紹介していますが、丁寧に指導致しますので是非ご相談ください。

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