ケガの応急処置“R I C E”


Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)という、応急処置時に必要な4つの処置の頭文字をとり“RICE処置”と呼びます。“RICE処置”を受傷直後に適切に行なうことができたかどうかで、その後の経過を左右すると言ってもいいでしょう。

 Rest(安静)=患部を動かさないこと。
受傷直後から体内では既に痛めた部位の修復作業が始まっています。しかし、患部を安静にせずに動かし続けているとその作業の妨げとなり、結果として治癒を遅らせ、リハビリに費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。

 Ice(冷却)=患部の冷却
冷やすことで痛みを抑えることができ、また血管を収縮させることによって腫れや炎症を抑えることができます。

 Compression(圧迫)=患部の圧迫
適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症を抑えることができます。

 Elevation(挙上)=患部の挙上
患部を心臓より高い位置に挙上することで、重力を利用して炎症産物や病的滲出物を排出し、腫れや炎症を抑えることができます。

☆RICE処置のQ&A


Q
いつRICE処置を行えばいいのですか?
A
受傷後、痛みや腫れ・炎症があるときに行ないます。慢性の症状があるときに行なっても構いません。

Q
なぜRICE処置が必要なのですか?
A
回復を早めるのに腫れや炎症を抑えることが大切です。腫れは治癒の初期の過程で必要なものですが、それが大きくなりすぎると逆に治癒を遅らすことになるので、必要最低限にコントロールすることが重要になります。

Q
どれくらいの間RICE処置を行なえばいいですか?
A
部位により異なりますが、1回につき15分〜20分が目安です。そして、40分〜60分の間隔を開けた後に再び行います。症状によりますが受傷後1〜3日はこのサイクルを繰り返します。

Q
何を使えばRICE処置ができますか?
A
RICE処置に必要なものは患部を冷却・圧迫・固定するものです。冷却は簡易な方法として、スーパーのレジ袋に氷と少量の水を入れて氷嚢を作り、タオルの絵から当てるようにします。アイスノンなどもあれば使用してください。圧迫は弾性包帯などを使用します。骨折などの可能性があるときは身近な者で添え木をし、包帯で固定します。

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